ルーマニア環境森林省はこのほど、アルミ缶やペットボトルのリサイクル率向上に向け、国内の大型小売店に回収装置を設置するプロジェクトを開始した。現在は3%のアルミ缶リサイクル率を2014年1月までに55%に引き上げることを目指す。
\資源回収は、消費者が回収装置が設置された小売店にアルミ缶またはペットボトルを持参すると、1個あたり0.05レウ分のクーポン券が発行されるという仕組み。クーポン券は発行店舗での買い物に利用できる。回収装置の設置費用(1台あたり2万ユーロ)とメンテナンス費用(年間3万ユーロ)はリサイクル業者が負担する。政府はリサイクル業者に対して16%の所得税を免除するほか、再生利用されたアルミ缶に対する3%の税金も免除する。
\南部のピテシュティ市は2010年に、資源リサイクルのパイロット・プロジェクトを実施した。プロジェクトを主導したリサイクル会社グリーン・グループによると、1カ月で6万86本のペットボトルと2万1,731個のアルミ缶が回収できたという。(1RON=23.05JPY)
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