2012/11/21

ロシア

シーメンスが大型受注、インフラ整備で露3社と基本合意

この記事の要約

独電機大手のシーメンスは16日、ロシアのインフラ整備プロジェクトで、現地企業と3件の基本合意契約を結んだと発表した。モスクワで開かれた独露首脳会談を機に調印されたもので、ほかにドイツ証券取引所とモスクワ証券取引所の提携、 […]

独電機大手のシーメンスは16日、ロシアのインフラ整備プロジェクトで、現地企業と3件の基本合意契約を結んだと発表した。モスクワで開かれた独露首脳会談を機に調印されたもので、ほかにドイツ証券取引所とモスクワ証券取引所の提携、ドイツ復興金融公庫(KfW)によるロシア中小企業向け融資枠4,500万ユーロの設定でも合意がみられた。

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シーメンスとロシア機関車製造会社シナラとの合弁企業LLCウラル・ロコモティブズは、ロシア鉄道(RZD)から貨物機関車675台を受注した。2016年から20年にかけて納入する。契約規模は25億ユーロだが、このうちシーメンスが受け取る金額は明らかにされていない。シーメンスは過去数年でロシアから総額50億ユーロの機関車を受注している。

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国営送電網管理会社(FGC)とは、高圧送電技術の生産設備を共同開発することで合意した。また、シーメンス・トランスフォーマーズが110キロボルトと220キロボルトの変電設備を納入することでも一致した。その規模は2013年に3,000メガボルトアンペア、2014~17年は年5,000メガボルトアンペアとなり、受注総額は3億5,000万ユーロに上る。

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機械メーカーのウラルヴァゴンザヴォド(UVZ)からは、製品ライフサイクル管理(PLM)の導入作業を受注した。生産の近代化とシーメンスのソフトウエア導入が内容だ。同ソフトウエアを活用して、事業・製品開発プロセスの改善が可能になるという。

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