ベラルーシの高速道路料金自動徴収システムの名称がBelToll(ベルトル)に決まった。同システムの構築を受託したオーストリアの高速道路サービスシステム大手カプシュの現地子会社カプシュ・テレマチック・サービシーズによると、第1段階として欧州道路E30に連携するM1(ブレスト-ミンスク-ロシア国境を結ぶ)の824kmに整備し、2013年7月1日に稼働を開始する計画だ。
\カプシュとベラルーシ政府は年初、全長2,700kmの国内高速道路網のシステム整備プロジェクト契約を交わした。第2段階はミンスクとモギレフ(M4)およびゴメル(M5)を結ぶ478kmの区間。第1、第2区間には向こう2年間で1億5,800万ユーロを投資する予定だ。政府は両区間の稼働状況を確認したうえで第3、第4区間の整備を最終決定する方針で、全区間の総投資額は2億6,700万ユーロと見られる。
\通行料徴収の対象は3.5トン以上のトラックと、同国と関税同盟を結ぶロシア、カザフスタン以外で登録された車両。運輸・通信省は料金収入を国内道路の整備や質向上に投資し、路上貨物輸送ルートとしての利用度向上を図る考えだ。
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