2012/11/28

チェコ・スロバキア

チェコ国営メロ、シェルから送油管権益を獲得

この記事の要約

チェコ国営の石油パイプライン運営会社メロ(Mero)は20日、英蘭系石油大手ロイヤルダッチシェルから、イタリアとドイツを結ぶトランスアルパイン(TAL)パイプラインの権益5%を取得したと明らかにした。ロシアからの原油輸入 […]

チェコ国営の石油パイプライン運営会社メロ(Mero)は20日、英蘭系石油大手ロイヤルダッチシェルから、イタリアとドイツを結ぶトランスアルパイン(TAL)パイプラインの権益5%を取得したと明らかにした。ロシアからの原油輸入に依存する構造から脱却し、調達先の多様化を図る戦略の一環。

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TALはイタリアのトリエステからオーストリアのインゴルシュタットを経由しドイツのカールスルーエに至る全長752キロメートルのパイプライン。メロはドイツでTALに接続するIKLパイプラインを運営しており、TALの権益取得をかねてから希望していた。メロへの売却で、ロイヤルダッチシェルが保有するTALの権益は19%に低下する。

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チェコは現在、ロシア産石油を中東欧諸国に運ぶドルジバ・パイプラインを通じて700万~800万トンの石油を輸入している。しかしロシアは近年、北欧やアジア向けの原油輸出に力を入れており、ドルジバ・パイプラインを経由した輸出は輸送能力の半分程度に落ち込んでいる。このためチェコは将来的にロシアからの石油輸入がさらに減少する可能性を見据え、エネルギーの安定供給を確保するため、調達先の多様化に取り組んでいる。

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