2012/12/19

ポーランド

10月の小売売上3.1%増、さらに減速の見込み

この記事の要約

ポーランド中央統計局が11月末発表した10月の小売売上は営業日数調整前で前年同月比3.3%増と、9月の3.1%増を上回る伸び率を示した。特に自動車販売、食品販売、非専門店の売上が伸びた。一方、衣料・靴小売業とガソリンスタ […]

ポーランド中央統計局が11月末発表した10月の小売売上は営業日数調整前で前年同月比3.3%増と、9月の3.1%増を上回る伸び率を示した。特に自動車販売、食品販売、非専門店の売上が伸びた。一方、衣料・靴小売業とガソリンスタンドは販売価格の低下による影響で売上が落ち込んだ。

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10月は前年より営業日数が2日少なかったため、小売売上は調整後で1.7%増にとどまり、個人消費が勢いを失ってきたことをうかがわせた。現地英字紙『ワルシャワ・ビジネスジャーナル』が景気アナリストに今後の小売売上動向についてヒアリングしたところによると、当面は売上がさらに減速するとの見方がほとんどだった。所得減少で消費への慎重さが強まっていることに加え、11月は10月とは逆に営業日数が2日少ないことから売上が横ばいになる可能性があると、INGのチーフアナリストは指摘する。

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これまで経済成長が堅調だったポーランドでは、小売売上は2010年12月から今年5月まで8%を上回る伸び率で拡大してきたが、6月に5.5%増に大きく減速。9月には過去22カ月で初めて5%を割り込んだ。

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