太陽日酸の米産業ガス子会社であるマチソンは先月18日、露ガスプロムの輸出子会社ガスプロム・エクスポートとシベリア東部のヘリウム開発事業における戦略提携で基本合意書を交わした。ガスプロムが政府の委託で推進するロシア東部のガス生産・輸送・供給インフラ開発計画「イースタン・ガス・プログラム」を構成するものだ。太陽日酸は今回の提携で日本や中国、米国市場に供給するヘリウムの調達先確保を狙う。
\マチソンの発表によると、両社は基本合意書に基づき、まずは営業・物流・生産・技術などの分野における長期提携の可能性を探る。マチソンはヘリウム産業のノウハウを提供するほか、生産されるヘリウムの相当量を購入する。
\新たに開発が予定されるシベリア東部のチャヤンダ・ガス田では副産物として多量のヘリウムが得られる見通しだ。ガスプロムが10月最終決定したヤクーツク・ガス生産センター投資計画では、ベロゴルスクにガス処理プラントを設置し、ヘリウムを取り出すことが予定されている。（東欧経済ニュース12月19日号「ガスプロム、東部開発で税制優遇を要請」、「天然ガス大手ガスプロム、独リンデにヘリウム供給」を参照）
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