2013/1/2

ロシア

東シベリア太平洋パイプラインが開通、対日本石油輸出を拡大

この記事の要約

ロシアで12月25日、東シベリア太平洋パイプライン(ESPO)の全線が開通した。これにより、米国、日本、アジア諸国への石油輸出を拡大する。\ 当初の年間輸送能力は3,000万トンだが、将来的に5,000万トンに引き上げる […]

ロシアで12月25日、東シベリア太平洋パイプライン(ESPO)の全線が開通した。これにより、米国、日本、アジア諸国への石油輸出を拡大する。

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当初の年間輸送能力は3,000万トンだが、将来的に5,000万トンに引き上げる。プーチン大統領によると、新パイプラインの稼動で、日本、中国、米国、韓国、シンガポール、フィリピン、台湾への石油輸出を強化する方針だ。パイプラインを運営するトランスネフチのトカレフ社長によれば、コズミノ港の出荷先別シェアは米国が35%、日本が約30%、中国が25~28%となっており、今後もこの比率が維持される見通しだ。

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ESPOは全長がおよそ4,700キロメートルで、タイシェトと日本海沿岸のコズミノ港を結ぶ。総工費は約200億ユーロ。

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今回開通したのは、アムール州スコボロジノとコズミノ港を結ぶ区間で、長さは2,000キロメートルを超える。

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2009年に開通したタイシェト―スコボロジノ区間は年間3,000万トンを輸送してきた。このうち1,500万トンが鉄道でコズミノへ運ばれ、残る1,500万トンは中国へ向かうパイプラインで輸出されていた。

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新パイプライン開通後も中国向け出荷量は維持する。

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