ポーランドの建設大手ポリメックス・モストスタルは、計画を上回るペースでコスト削減を進め、6月末までに財務を安定させる方針だ。同時に非中核資産の売却も推進する。経営陣は受注残高が150億ズロチを超えると指摘し、再建に自信を示している。
\同社は高速道路建設の経費拡大で損失が膨らみ、先月下旬の債権者との合意で倒産を回避した。その条件として、産業開発庁(ARP)が同社株式の最大32.9%を取得することになっている。
\ポリメックスの債務総額は21億ズロチ(5億1,370万ユーロ)に上る。合意の主な内容は、◇4銀行が1億180万ズロチ(4,960万ユーロ)の融資枠を新たに設定◇2億5,000万ズロチ相当の社債を株式に転換◇ARPは1億5,000万~2億7,800万ズロチをポリメックスの株式およびワラント債に投資◇ポリメックスは2015年末までに3億ズロチ以上の経費を削減◇現行1万4,000人の従業員のうち1,700人以上を削減◇最低6億ズロチ相当の非中核資産を売却――となっている。
\ポリメックス・モストスタルは先ごろ2012年7-9月期の最終損失を以前の発表より5,700万ズロチ多い2億8,930万ズロチ(7,080万ユーロ)へ修正した。これにより、1-9月期決算も、売上高31億5,000万ズロチ(7億7,050万ユーロ)、最終損失4億8,160万ズロチ(1億1,170万ユーロ)へそれぞれ下方修正された。
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