ルーマニアで2012年、企業の買収および合併(M&A)が活発だった。現地通信社メディアファックスが報じたところによると、大型M&Aが相次いだことから取引規模は10億ユーロを超え、前年を30%上回った。2011年は前年比28%減と低調だった。
\最大の案件はスイスの肥料・穀物販売大手、アメローパ・ホールディングによる現地肥料メーカーAzomureの買収で、買収価格が推定2億5,000万~3億ユーロに上った。流通業界では仏オーシャンによる独メトロ傘下のハイパーマーケットチェーン『レアル』のルーマニア事業買収が最大で、買収価格は推定1億ユーロ。不動産業界のM&Aは全体で推定2億3,000万ユーロに上ったが、その5割以上が南アフリカの投資ファンドNepiによるもので、同社は4件の買収に総額約1億2,000万ユーロを投資した。
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