トルコとアラブ首長国連邦(UAE)はこのほど、トルコの炭田地帯における発電プロジェクトで提携協定を結んだ。国内発電能力を強化するトルコ政府の方針に沿うもので、既存発電所の補修や新しい発電所の設置が予定されている。投資総額は120億米ドル。2021年の完了を目指す。
\開発の対象となるのは南東部にあるカフラマンマラシュ県のアフシン・エルビスタン炭田だ。褐炭44億トンが埋蔵されているとみられている。既存発電所の容量は合計2.8ギガワット。プロジェクトでは、これに加えて7ギガワットを新設する方針だ。
\トルコ政府は割高な電力輸入の縮小に向け、2023年までに国内発電能力を現在の53ギガワットから100ギガワットに拡大する目標を掲げる。このうち石炭火力発電が18ギガワットを占める。原子力開発も推進しており、昨年には国内初の原発建設でロシアと契約を締結した。第2の原発についてはカナダ、中国、韓国、日本と交渉中だ。
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