ハンガリー中央統計局(KSH)が16日発表した11月の鉱工業生産(季節調整済みベース)は前月同月比で6.9%減少した。比較対象の11年11月に生産が好調だったことの反動が出た格好で、とくにデジタル家電で落ち込みが目立った。輸送機器(自動車など)が伸びたものの、デジタル家電の落ち込みを相殺するには至らなかった。前月比では0.1%減、1‐11月の累計では前年同期比1.5%減。
\11月輸出高は前年同月比4.9%の減少。輸出のほぼ3分の1を占める輸送機器(自動車など)が12.1%増の高い伸びとなった一方、輸出の2割以上を占め重要な輸出品目の1つであるコンピューター・電子・光学機器は26.8%の大幅減となった。国内売上高は11.9%減だった。
\ただ、新規受注高は1年前に比べ45.7%増加。国内向けは18.5%減少したものの、輸出向けで長期の大型受注を獲得したことで、55%増と大きく押し上げられた。
\ \(中間タイトル)建設業も伸び悩み
\ \また、KSHが17日発表した12年11月の建設業生産高は、労働日数調整前・後ベースともに前年同月比11.7%の大幅減少となった。前月に比べると季節調整後で3.7%減少した。1-11月累計生産高は1兆4,379億フォリントに上り、前年同期を5.1%下回った。2005年をベースにした生産高は季節・労働日数調整後で2010年が30.7%、11年が36.1%と大幅減少。昨年1-11月累計でも39.9%減と、建設不況の長期化をにじませている。
\11月の部門別生産高は、建築物工事が前年同月比16.8%、公共土木工事が7.2%それぞれ大きく落ち込み、前月比でも建築物工事が0.7%、土木工事が2.4%減少した。1-11月累計では建築物が8.3%、土木工事が1.3%前年同期を下回った。
\11月の建設工事新規受注高は前年同月比18.9%の大幅減少。このうち建築物工事が8.5%減。公共土木工事は前年同月の高い受注水準を25%下回った。一方、11月末時点の受注残高は1年前の低い水準を12.5%上回っている。建築物工事が24.1%減と落ち込んだ半面、公共土木工事は32.9%の増加となっている。
\(10HUF=4.01JPY)
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