2013/1/23

チェコ・スロバキア

チェコ政府、テメリン原発拡張工事を認可

この記事の要約

チェコ環境省は18日、テメリン原子力発電所の拡張工事を認可したと発表した。実施に当たって90項目の条件を順守することが義務付けられる。\ 今回の認可は、2008年から実施してきた環境審査の結果を踏まえたもの。審査では非政 […]

チェコ環境省は18日、テメリン原子力発電所の拡張工事を認可したと発表した。実施に当たって90項目の条件を順守することが義務付けられる。

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今回の認可は、2008年から実施してきた環境審査の結果を踏まえたもの。審査では非政府組織(NGO)や一般からの60万件を超える意見を加味したという。

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テメリン原発はチェコ南西部に位置し、現在2基が稼動している。拡張工事では新たに2基を建設し、2025年までに操業を開始する計画だ。総工費は2,000億~3,000億コルナ(80億~1,200億ユーロ)。来年中に発注先を決定し、契約を締結する予定となっている。

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入札には東芝の米国子会社ウェスチングハウス、仏アレバ、ロシア企業連合MIR.1200が参加した。仏アレバは手続き上の不備を理由に除外されたが、これを不服としてチェコ競争当局(UOHS)に異議を申し立てた。

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なお、プラハの世論調査機関CVVMによると、テメリン原発拡張には国民の49%が賛成している。反対派は36%、「わからない」は15%となっている。

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