2013/1/23

ロシア

ガスプロム、1-9月期増収減益

この記事の要約

ロシアの国営天然ガス大手ガスプロムが17日発表した2012年1-9月期決算(国際会計基準、未監査)の営業利益は前年同期比26.4%減の8653億ルーブルと大幅に縮小した。営業経費が17.6%拡大したことが影響。最終利益も […]

ロシアの国営天然ガス大手ガスプロムが17日発表した2012年1-9月期決算(国際会計基準、未監査)の営業利益は前年同期比26.4%減の8653億ルーブルと大幅に縮小した。営業経費が17.6%拡大したことが影響。最終利益も11.4%減の8,331億2,500万ルーブルに落ち込んだ。

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売上高は1.7%増の3兆3,513万ルーブルに拡大した。ガス販売量が7.8%減の3,423億立方メートルに落ち込んだものの、値上げの効果で相殺された格好だ。地域別の販売量は欧州が3%減の1,114億立方メートル、ロシアが5.9%減の1,830億立方メートル、ロシアを除く旧ソ連圏が23.4%減の479億立方メートル。

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7-9月期(第3四半期)に限ると業績は良好で、売上高は前年同期比18%増の1兆1210億ルーブル、最終利益は約2倍の3,050億ルーブルに拡大した。(1RUB=2.93JPY)

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(中間タイトル)独ガス卸会社と提携

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一方、同社はこのほど、独ガス卸会社フェアブントネッツ・ガス(VNG)との技術提携を強化することで合意したと発表した。ガスの輸送・分配、ガスパイプラインの運営・腐食防止の分野で緊密に連携する。

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今回の合意は2008年に締結した契約を更新するもので、有効期限は2029年末。契約内容は1~3年毎に見直し、必要に応じて修正を加える。

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ガスプロムのアレクサンダー・メドベージェフ副社長は「イノベーションは今日、市場で生き残るうえで重要な決め手となっている。我々は対等のパートナーとしてイノベーションを推し進めることで、互いに利益を得ることができる」との立場を示した。

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