高速道路電子料金収受システム(ETC)導入プロジェクトをめぐり、ハンガリー国家開発省(NFM)は関連事業者との交渉を再開したもようだ。一部メディアが8日伝えたところによると、オーストリアのカプシュ・トラフィック・コム(Kapsch Traffic Com)、独T-システムズ・ハンガリー(T-Systems Magyarorszag)との協議が行われているという。同プロジェクトをめぐっては、先ごろ当該業務を落札したオランダのジェトロニクスと発注者である国営高速道路運営会社AAKとの契約が期限内に締結されなかったことから、落札結果が無効になった経緯がある。
\総額400億フォリント(1億3,595万ユーロ)の予算を計上した同プロジェクトは、当初の計画では今年7月1日までに実現する予定だった。入札やり直しに伴い、当該期限の順守は絶望的となったが、NFMは新たな競売に参加する企業に対し、同期限までに少なくともシステムの一部を稼働させることを求めていくという。ハンガリー政府は新たな高速料金課金システムが計画通りに構築されれば、2013年に750億フォリントの料金収入が見込めると試算していた。期日までに高速道路のみにでも新システムが導入されれば、当初計画の75~80%の収入が確保できるという。
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