ロシア連邦統計局は5日、1月の消費者物価指数が前年同月比で7.1%上昇したと発表した。上昇率は前月の6.6%から加速し、市場予想の6.9%を上回った。前月からは1.0%の上昇だった。ロシアでは政府サイドから利下げ圧力が高まっており、中央銀行が近く利下げに踏み切るとの観測が流れていたが、インフレの加速で利下げは遠のいたとの見方が強まっている。
\金融大手INGのエコノミスト、ポレボイ氏は、「経済成長が減速し、コアインフレ率は安定しているものの、中銀が金融緩和に踏み切る余地はない」として、金利が据え置かれるとの見方を示した。
\1月は伝統的に果物や野菜の価格が高騰するため、インフレ率が上昇しやすい。品目別の物価上昇率は食品が前月比で1.8%だったのに対し、非食品は0.4%、サービスは0.6%だった。
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