ギリシャ、アルバニア、イタリアは13日、アドリア海横断パイプライン(TAP)の敷設に関する国際協定に調印した。ただし、着工はアゼルバイジャンからのガス調達確保を条件としている。競合プロジェクトを抑えて供給の確約が得られるかどうかは今年半ばに判明する見通しだ。
\TAPはギリシャのテッサロニキとイタリア南部のブリンディジ間に敷設される。総延長は520キロメートル、輸送量は年100億~200億立方メートルで、主にアゼルバイジャンのシャーデニス鉱区で産出される天然ガスを輸送する。
\シャーデニス鉱区で操業する英BPら企業連合は今年半ばに、欧州へのガス輸送路として、TAPかナブッコ・パイプラインのいずれかを選ぶ予定だ。
\TAPプロジェクトを推進する合弁企業にはスイスのアクスポ(旧EGL)が42.5%、ノルウェー・スタトイルが42.5%、独エーオン・ルールガスが15%出資している。
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