2013/4/10

総合・マクロ

中東欧失業率、2月も高水準

この記事の要約

欧州統計局(ユーロスタット)が2日発表した欧州連合(EU)の2月失業率(速報値・季節調整済み)は10.9%となり、前月から0.1ポイント悪化した。債務問題を抱えるギリシャ、スペイン、ポルトガルで深刻化する傾向にある。\ […]

欧州統計局(ユーロスタット)が2日発表した欧州連合(EU)の2月失業率(速報値・季節調整済み)は10.9%となり、前月から0.1ポイント悪化した。債務問題を抱えるギリシャ、スペイン、ポルトガルで深刻化する傾向にある。

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中東欧ではルーマニアが6.7%で最も低かった。チェコ(7.2%)、スロベニア(9.7%)、エストニア(9.9%)、ポーランド(10.6%)もEU平均を下回った。

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一方で最も失業率が高かったのはスロバキアの14.6%。ラトビア(14.3%=2012年第4四半期)、リトアニア(13.1%)、ブルガリア(12.5%)も高水準にある。

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各国の統計基準による集計をみると、ポーランドは経済減速を受けて前月比0.2ポイント増の14.4%に上昇し、過去最悪記録を更新した。チェコも8.1%と過去最高となった1月からさらに0.1ポイント悪化した。ハンガリーは12-2月期に11.6%となり、11-1月期を0.4ポイント上回った。財政難に苦しむスロベニア(1月)は前月比で0.6ポイント、前年同月比では1.1ポイント上昇し、13.6%を記録した。ラトビアは10.9%、ブルガリアは12.5%で前月と同じ水準。

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ルーマニアは前月比で0.1ポイント増の6.7%となったが、前年同月比では0.6ポイント改善している。リトアニアも前月比で0.2ポイント、前年同月比で0.5ポイント、それぞれ低下した。スロバキアも0.09ポイントの微減となった。

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7月にEU加盟を控えたクロアチアは21.9%と2003年以来で最悪となっている。

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