ポーランドの銀行最大手ペカオ・バンク・ポルスキ(PKO)は、買収によって国内事業を拡大する方針だ。同行のヤギエロ頭取が3日、2013-15年の事業戦略の発表会見で明らかにしたもので、「戦略的提携の可能性を探し、値ごろなオファーがあれば銀行買収のチャンスも利用する」としている。
\PKOはすでに買収に向けて動き出しており、同社が25%出資するポーランド国営郵便の銀行部門ポチュトヴィ銀行の経営権取得を狙っている。ただ、2月に50%(マイナス1株)への出資比率引き上げ提案をしたが親会社である国営郵便に拒否された。また先ごろはヤギエロ頭取が現地日刊紙『ジェチポスポリタ』のインタビューで、ポルトガルのバンク・ミレニアムのポーランド事業買収への関心を示唆している。現地経済情報サイト『forsal.pl』は向こう3年間で最低でも4行が買収ターゲットになると見ている。
\財務基盤の強化も新戦略の課題だ。資産総額を年率平均4~5%増やし、自己資本利益率15%超を維持することを目指すとしている。
\