スロバキアの公益企業スロバキアガス工業(SPP) が、大規模なリストラを実施する可能性が高まっている。今年1月にSPPに資本参加したチェコのエネルギー企業EPHが、過剰雇用がSPPの経営を圧迫しているとして、従業員の3分の1を削減するよう迫っているためだ。
\スロバキア日刊紙『ホスポダージュスケー・ノビニ』によると、EPHは過剰雇用に加えて、SPPが今年度に数十億ユーロ規模の損失を計上する見通しであることを理由に経営合理化を求めている。EPHの要求が通れば、SPPの従業員990人のうち330人が解雇されることになるが、SPPの株式51％を保有するスロバキア政府は人員削減を阻止するため、EPHの持ち分の買い取りを検討しているもようだ。
\EPHは1月、独エーオン・ルールガスと仏GDFスエズからSPPの株式49％を26億ユーロで買収した。スロバキア政府は増配とガス料金を年内は据え置くことを条件にEPHによるSPP株式の取得を承認した。
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