ウィーン証券取引所がワルシャワ証券取引所(WSE)と合併に向けて交渉している。関係筋が9日、ロイター通信とブルームバーグ通信に明らかにした。実現すれば、中東欧の証券取引・上場の中心的存在となる。しかし、交渉は初期段階で、その行方は不透明だ。
\ウィーン証取はすでに2004年にブダペスト、プラハ、リュブリャナ、ワルシャワの各証取との提携計画を策定した。ワルシャワ以外の3証取については買収に成功し、2010年に持ち株会社、CEE証券取引所グループを設立して事業を束ねた。
\ワルシャワ証取はこれまで買収を拒否し続けてきたが、取締役交代で合併の可能性が浮上している。
\ウィーン証取は上場企業数239社で、その時価総額は1,300億ユーロ。取引高が減少し、証券市場における地位が揺らぎつつある。一方でワルシャワ証取は国営企業の民営化やウクライナ企業の新規株式公開(IPO)ラッシュで、上場企業数438社、時価総額1,700億ユーロ弱に上っている。
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