2013/4/24

ポーランド

外国就労希望者が急増

この記事の要約

外国での就労を希望するポーランド人が急増していることが、雇用斡旋・人材派遣大手ワークサービスが民間調査会社に委託して行った調査で明らかになった。「収入が増えるなら外国で働きたい」と回答した人は調査対象者の28.9%に上り […]

外国での就労を希望するポーランド人が急増していることが、雇用斡旋・人材派遣大手ワークサービスが民間調査会社に委託して行った調査で明らかになった。「収入が増えるなら外国で働きたい」と回答した人は調査対象者の28.9%に上り、1年前の調査の11.7%から大きく増えた。

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ポーランドの3月失業率は前年同月を1ポイント上回る14.3%。雇用市場の冷え込みが顕著になっていることや、外国就労経験者から有益な情報を得やすくなっていることが外国就労への関心の高まりの背景にあると、ワークサービスは指摘する。

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男性は女性に比べ外国での就労希望が強く、希望者の比率は1年前に比べ15%から35%に跳ね上がった。中でも職業経験の豊富な45~54歳の中年層に希望者が多かった。

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就労希望先として人気が高いのは隣国ドイツで30%を占め、英国が16.9%で続いた。スカンジナビア諸国への希望者は合計で7.9%に上った。ポーランド人にとってこれらの国々は高賃金が大きな魅力だ。欧州統計局ユーロスタットの発表によると1時間当たりの税社会保険料込み賃金はEU平均で23.40ユーロだが、ポーランドでは7.40ユーロと大きな格差がある。

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