欧州復興開発銀行(EBRD)は4月26日、ルーマニアのトゥルチェニ火力発電所の近代化事業に2億ユーロのシンジケートローンを供与することを検討していると明らかにした。
\トゥルチェニ火力発電所はルーマニア南西部のゴルジュ県に位置する。出力330メガワット(MW)の発電ユニット7基を備えた同国最大の発電所で、国内で消費される電力の約1割を担っている。
\EBRDは同発電所の第6発電ユニットの改修・近代化費用として、運営会社であるCETオルテニアに最大で2億ユーロをシンジケートローンの形式で貸し付ける。改修・近代化プロジェクトの総費用は2億6,600万ユーロが見込まれており、完了すれば年間30万トンの二酸化炭素(CO2)の排出削減のほか、発電ユニットの効率および信頼性の向上、欧州送電系統運用者ネットワーク(ENTSO-E)の基準に準拠した制御システムが実現するという。
\CETオルテニアは国内2位の電力会社。設置容量は3,900MWで、国内電力市場の35%を握る。
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