欧州復興開発銀行(EBRD)は8日、モンテネグロの送電網整備プロジェクトに最大で6,000万ユーロを融資することを決定したと発表した。同国の電力セクターを支援する事業の一環。
\融資はモンテネグロの送電会社CGESが計画しているアドリア海沿岸に高圧送電線の架線、変電所の建設プロジェクトに活用される。同プロジェクトの投資額は1億ユーロで、ドイツ復興金融公庫(KfW)からも2,500万ユーロの融資を受ける。
\EBRDによると、同プロジェクトはイタリアとバルカン半島を結ぶ送電回廊建設プロジェクトの一環として実施される。この送電回廊プロジェクトのイタリアのヴィラノヴァとモンテネグロのヤズを結ぶ総延長415キロメートルの海底送電ケーブルを敷設するというもの。2014年に着工し、建設費用は10億ユーロを見込んでいる。
\EBRDのプリティ理事(エネルギー・天然資源担当)は、今回の投資はモンテネグロとバルカン地域の電力セクターを根本的な変革をもたらすポテンシャルがあると指摘。「イタリアとの電力取引に必要なインフラを創設することによって南東欧地域の電力市場の発展を支援するものだ」と述べた。
\