2013/6/5

総合・マクロ

ドイツテレコム、中東欧で2件の買収を検討

この記事の要約

独通信最大手ドイツテレコムは、中東欧事業の強化に向け、同地域で2件の買収を検討している。5月27日付けのダウ・ジョーンズが、関係筋の話として伝えた。\ 中東欧で通信事業を展開するGTSセントラル・ヨーロッパを約6億ユーロ […]

独通信最大手ドイツテレコムは、中東欧事業の強化に向け、同地域で2件の買収を検討している。5月27日付けのダウ・ジョーンズが、関係筋の話として伝えた。

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中東欧で通信事業を展開するGTSセントラル・ヨーロッパを約6億ユーロで買収する方向で交渉を進めている。GTSはワルシャワに本社を置き、光・IPネットワークや音声データ通信などのサービスを提供している。同社にはコロンビアキャピタル、M/Cベンチャーパートナーズ、イノヴァキャピタル、ハーバーベストパートナーズなどの投資会社が出資している。

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また、60.8%を出資するチェコの携帯電話子会社Tモバイル・チェコを完全子会社化することも検討中だ。Tモバイル・チェコの約40%を保有する投資会社ミッド・ヨーロッパ・パートナーズは先ごろ、保有株式を売却する方針を表明している。Tモバイル・チェコはチェコ最大の携帯電話サービス事業者で、550万人の加入者を持つ。

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独プライベートバンクのバンクハウス・ランペのアナリスト、シュペヒト氏は、「中東欧経済にはこのところ逆風が吹いているが、ドイツテレコムは同地域をコアマーケットと位置づけており、事業を強化することは意義があると」と分析している。

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