2013/6/5

ハンガリー

ハンガリー利下げ、史上最低の4.5%に

この記事の要約

ハンガリー国立銀行(MNB)は5月28日、主要政策金利である14日物預金金利を29日から0.25ポイント引き下げ4.5%にすると発表した。インフレ率が大きく低下する中、低迷する経済を後押しする狙いで、過去最低の金利水準と […]

ハンガリー国立銀行(MNB)は5月28日、主要政策金利である14日物預金金利を29日から0.25ポイント引き下げ4.5%にすると発表した。インフレ率が大きく低下する中、低迷する経済を後押しする狙いで、過去最低の金利水準となる。利下げは10カ月連続。

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オルバン首相の右腕であるマトルチ元経済相が総裁に就任して以来、MNBは物価・金融システムの安定に加えて経済振興を最優先課題の一つととらえている。今月からは、中小企業向け融資拡大を狙った銀行への資金供給を開始する。また、貿易赤字を縮小するため、外国債券の売却も予定している。

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マトルチ総裁就任でハンガリーの金融政策の行方に対する市場の懸念は大きかった。しかし、総裁の立場が予想よりも保守的であったことや、現状では利下げの選択しかないことで、懸念は小さくなりつつある。

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ハンガリーのインフレ率は4月に1.7%となり、1974年以来で最低を記録した。今年第1四半期の国内総生産(GDP)は前期比で0.7%増と、5四半期ぶりにプラスに転換した。事前予想を上回る好調で、通期成長予測を0.2~0.5%へ上方修正するアナリストが増えている。昨年は1.7%のマイナスだった。

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