独エネルギー大手のエーオンは、ルーマニア風力発電事業への投資計画を凍結した。政府が再生可能エネルギーに対する助成削減を検討しているためだ。削減が実行に移されれば、計画を中止するとしている。
\エーオンはルーマニアで出力200メガワットの風力発電設備を設置済み。今後、120メガワットを新設する方針だった。
\ルーマニア政府は現在、風力発電によって供給される電力1メガワットにつきグリーン電力証書2枚を交付している。これを来年から、2011年11月までの助成水準だった1枚に減らすことを検討している。
\専門家らは、プロジェクトの多くが以前の助成水準を基に計画されているため、政府が支援を減らしても大きな影響はないとみる。
\助成拡大と再可エネに適した地の利でルーマニアはこれまでに風力発電部門に35億ユーロの投資を呼び込んだ。同国に進出済みの国外公益企業がその中心となった。既設容量は4月までに2ギガワットに達している。
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