2013/6/19

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコのGDP、第1四半期は3%増

この記事の要約

トルコ統計局が11日発表した2013年1-3月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比3%増となり、8期ぶりに前期の伸び率を上回った。市場の予想は2.3%増だった。中央銀行の金融緩和による内需の拡大と世界的な緩和環境を背 […]

トルコ統計局が11日発表した2013年1-3月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比3%増となり、8期ぶりに前期の伸び率を上回った。市場の予想は2.3%増だった。中央銀行の金融緩和による内需の拡大と世界的な緩和環境を背景とする資金流入が支えとなった。

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需要項目別に見ると、個人消費が前年同期から3.0%増と前期のマイナスからプラスに転じ、固定資本形成も0.2%のプラスとなった。一方、輸出は3.4%増と、15.0%増となった前期と比べ大幅に伸びが鈍化。輸入は3.2%増で、前期とほぼ同水準だった。

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チャーラヤン経済相はアンカラで記者団に対し、「第1四半期の成長は予想を上回るものだった」と述べる一方、政府が掲げている年末目標の成長率4%の達成には不十分だとの見方を示した。ただ、「第2、第3四半期の成長率はもっと高くなると考えている」と語り、政府目標を達成する可能性はあると指摘した。

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一方、中央銀行が11日発表した13年1-4月期の経常赤字は243億米ドルと、前年同期から35億ドル増加した。4月単月の経常赤字は81億7,000万ドルと、事前予想の80億ドルを上回った。チャーラヤン経済相は、5月も経常収支の赤字幅が予想を上回る状態が続く可能性があると指摘するとともに、経常赤字の対国内総生産(GDP)比率が、政府の年末目標である7.1%を上回ることはないとの見方を示した。

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