欧州原子核研究機構(CERN)とハンガリー科学アカデミーのウィグナー物理学研究センター(WRCP)は13日、ブダペストでCERNのリモートデータセンターの開所式を行った。
\CERNはジュネーブで世界最大の粒子加速器の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を運用している。LHCの実験で生成される膨大な量のデータは、分散コンピューティングシステム「ワールドワイドLHCコンピューティング・グリッド(WLCG)」で処理される。ブダペストセンターは、WLCGの処理能力拡充を目的に、85億フォリント(2,920万ユーロ)をかけて建設された。床面積は2,000平方メートルで、サーバ数は500、総容量は5.5ペタバイト。ジュネーブセンターとブダペストセンターの間は毎秒100ギガビット(GB)の速度を持つ回線で結ばれており、将来的には400GBに引き上げる計画だ。
\WRCPのレヴァイ所長は、「ウィグナーデータセンターの開設はCERNにとっては小さな一歩だが、ハンガリーにとっては大きな一歩だ」と語った。
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