2013/6/26

ロシア

日系企業、ロシア極東エネルギー開発への参加進む

この記事の要約

日本企業によるロシア極東地域エネルギー開発事業への参加が前進している。石油最大手のロスネフチは21日、丸紅および日本の官民合弁会社SODECOと、液化天然ガス(LNG)の売買に関する基本合意書を締結した。また、伊藤忠や丸 […]

日本企業によるロシア極東地域エネルギー開発事業への参加が前進している。石油最大手のロスネフチは21日、丸紅および日本の官民合弁会社SODECOと、液化天然ガス(LNG)の売買に関する基本合意書を締結した。また、伊藤忠や丸紅が出資する合弁会社は22日、ガスプロムとLNGプロジェクトにおける覚書に調印した。いずれも、エネルギー調達源を多様化する戦略の一環だ。

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ロスネフチは極東プロジェクトで2019年第1四半期に生産開始予定のLNGを丸紅に年間125万トン、SODECOに100万トン供給する方向で協議を開始する。丸紅とは長年の提携関係にあり、今年4月には極東プロジェクトの推進で協力することで一致した。プロジェクト実現に向けてプラント設計・建設、資材の供給・輸送、資金調達、マーケティングなどの分野で協業することを確認した。

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一方、伊藤忠、石油資源開発(JAPEX)、丸紅、国際石油開発帝石(INPEX)、伊藤忠石油開発(CIECO)が共同出資する極東ロシアガスは22日、ガスプロムと、ウラジオストクにおけるLNGプロジェクトにおける覚書を交わしたと発表した。両社が協力して実施した事業化調査の結果を踏まえ、プロジェクト実現に向けた共同事業会社の設立協議を行う。同時に、日本でのマーケティング活動を共同で実施する。(東欧経済ニュース4月24日号「丸紅、ロスネフチとLNG事業で戦略提携」を参照)

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