ロシア第2位のガス会社ノヴァテクは19日、サンクト・ペテルブルグに近いウースチー・ルーガ商業港に建設したガスコンデンセート分留・積み替えターミナルの稼動を開始した。垂直統合を強め、新規市場・顧客の開拓を強化する。
\第一期工事では分留施設（年産能力：300万トン）、貯蔵施設（容量：52万立方メートル）、12万トンクラスまでの大型船に対応した深水バース1基、廃水処理施設、事務所などが整備された。今年第4四半期には第二期工事が完了し、年産能力が倍増する見通しだ。
\ノヴァテクは独立系ガス会社としてロシア最大の規模を誇る。世界のガス埋蔵量の16％弱、ロシア埋蔵量の83％弱を有するといわれるヤマル・ネネツ自治区で、ガス田の開発免許を持つ。2012年のガス採掘量は前年比6.28％増の505億立方メートルを記録した。
\ノヴァテクの出資構成はミヘリソン社長が24.75％、投資会社ヴォルガ・リソーシーズが23.49％、仏トタルが15.6％、ガスプロムが9.9％となっている。トタルは出資比率を19.4％へ拡大することを狙っている。
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