アゼルバイジャンのシャーデニス・天然ガス田第II次開発プロジェクト(シャーデニスII)に参加する英BP、仏トタル、アゼルバイジャン国営石油(SOCAR)の3社が、アドリア海横断パイプライン(TAP)敷設プロジェクトに計50%出資する。TAPから認められていたオプション権を行使するもので、BPとSOCARは各20%、トタルは10%出資する。年内にも資本参加する見通しだ。SOCARのロブナグ・アブドゥラエフ社長が10日、明らかにした。
\TAPは2012年、シャーデニスIIプロジェクトを推進するBP、トタル、SOCAR、スタトイルなどからなるコンソーシアムに対し、欧州へのガス輸送ルートにTAPを選定すればTAPへの出資を認めることを確約した。同コンソーシアムに対しては欧州ガス輸送ルートの選定入札でTAPと競合していたナブッココンソーシアムも同様のオプション権を認めていたが、シャーデニスIIコンソーシアムは6月28日、TAPをパートナーに決定した。
\TAPには現在、スイスのアクスポとノルウェーのスタトイルが各42.5%、独エーオン15%出資している。
\なお、スタトイルは両プロジェクトに出資しているため、今回のオプション行使メンバーには含まれていない。
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