米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは11日、ワルシャワに事務所を開設すると発表した。中東欧最大の経済規模を誇る同国が欧州連合（EU）や東欧地域の経済・金融市場で果たす役割が高まっていることに対応するもので、欧州内では9番目、中東欧諸国ではモスクワ、プラハに次ぐ3番目の拠点となる。
\ポーランド事務所の統括責任者に任命されたアンナ・イェロヴィツカ氏は「ポーランドは中東欧の主要国の中で金融・経済危機に伴うマイナス成長を免れた唯一の国。社債市場も2008年から急拡大が続いており、12年発行額は前年の1.3倍に拡大した。事業拡大に向け国外市場で債権を発行する企業も増えている」と述べ、同国の金融取引の国際化に伴い格付け業務の需要が確実に増加するとの見方を示した。
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