2013/7/17

チェコ・スロバキア

ネツレン、チェコ工場が着工

この記事の要約

自動車部品メーカーのネツレン(東京・品川区)はこのほど、チェコ北西部のジャテツ市にあるトライアングル戦略工業団地内で銅線工場の着工式を行った。同社がチェコに生産拠点を設けるのは初めて。投資規模は4億5,000万コルナ(1 […]

自動車部品メーカーのネツレン(東京・品川区)はこのほど、チェコ北西部のジャテツ市にあるトライアングル戦略工業団地内で銅線工場の着工式を行った。同社がチェコに生産拠点を設けるのは初めて。投資規模は4億5,000万コルナ(1,740万ユーロ)とみられている。

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自動車のサスペンションに使われる高強度ばね銅線を製造する。年内に完工し、来年4月に稼動する予定だ。2017年までに年産能力を2万3,640トンへ引き上げる。雇用規模は40人となる見通しだ。

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ジャテツ市のあるウースチー州の当局によると、工場の敷地面積は5.36ヘクタール。工場面積は当初6,000平方メートルで、最終的に9,100平方メートルに拡張される。

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ネツレンは欧州の部品メーカーなどからの要請に応え、チェコでの生産を決定。昨年12月に鉄鋼商社メタルワンとの合弁の形で現地子会社ネツレン・チェコを設立し、準備を進めてきた。

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トライアングル工業団地はチェコで最大級の工業団地だ。2002年当時の計画では1万3,000人の雇用創出が見込まれていたが、現在、働く人の数は約900人にとどまっている。昨年末に最大の雇用主であったパナソニックが撤退して530人が失業した。パナソニックの工場棟は先ごろドイツ自動車部品メーカーのグラマーが借り受けたが、まだ操業していない。

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