欧州経済研究センター(ZEW)が18日発表した7月の中東欧景気指数は25.7ポイントとなり、前月の24ポイントから小幅ながら上昇した。現況判断指数はマイナス14.2ポイントで、1.8ポイント低下した。
\景気見通しはチェコとトルコで最も大きく改善した。チェコで先日発表された工業生産高が思わしくなかったにもかかわらず、楽観的な見方が強かったことで、専門家からは驚きの声が上がっている。
\現況判断ではポーランドの落ち込みが目立った。同国とスロバキアの指数は過去3年で最も低くなっている。
\ \■トルコ政情不安とEU加盟
\ \今回は特にトルコの欧州連合(EU)加盟交渉に国内の政情不安が与える影響についても聞いた。これによると、回答者の57.1%が加盟を遅らせると回答。さらに、22.4%は加盟を阻む要因になる可能性があると考えていることが分かった。
\隣国に政情不安が飛び火するかについては、49.3%がその心配はないとみている。一方で、飛び火を危惧する人は、ブルガリアやルーマニアへ広がる懸念があると考えている。
\ZEWは墺エルステと協力し、金融市場の専門家が今後6カ月の景気動向をどう予想するかを毎月調査して中東欧景気指数として公表している。対象は、ブルガリア、クロアチア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア、トルコの10カ国。
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