オーストリアの金融大手エルステ・グループが7月30日発表した2013年4－6月期決算は、純利益が前年同期比17％増の1億2,500万ユーロとなり、市場予想の1億3,800万ユーロを下回った。
\4－6月期の純受取利息は、信用需要の低迷や低金利の影響で前年同期比9％減の11億9,060万ユーロに減少した。一方、純手数料収入は、証券事業の好調が支えとなり3％増の4億4,770万ユーロに拡大した。融資残高は2％減の1,298億ユーロ、預金残高は4％増の1,225億ユーロ、総資産は2％増の2,102億ユーロだった。
\エルステ・グループは今後の見通しについて、ルーマニアの信用リスクが改善に向かう一方で、オーストリア、ハンガリー、スロバキアで課税される銀行税の総額が2億6,000万ユーロに達し、利益を圧迫すると指摘。通年では最大5％の営業減益となるとの見方を示した。
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