ポーランドで高い技能を持った人材の確保が困難になってきている。経済界からは市場構造の変化に対応できない政府の雇用政策に対する批判の声が高まっており、企業は危機感を募らせている。
\ポーランドの7月の失業率は13.1%だった。失業率が高水準にあるにもかかわらず、企業からは優秀な人材の見つけることが難しいとの声が挙がっている。人材サービス大手マンパワー・グループの調査によると、人材確保が困難と答えた企業の割合は32%と、世界平均の35%を下回ったものの、中欧地域の平均を大きく上回っている。人材確保が困難な職種としてはブルーカラー労働者のほかエンジニア、技術者、セールスマン、運転手、マネージャー、調理師などが挙がっている。マンパワー・グループ・ポーランドのヤナ社長は、「優秀なスタッフの確保は年々難しさを増している」と指摘。企業は採用の際に応募者の資格だけにこだわらず、新しい業務に迅速に適応できるような資質を持っているかどうかを見極めることが大切だと強調している。
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