ハンガリー鉄鋼最大手のISDドゥナフェルは12日、大幅な人員削減を行うと発表した。生産効率を引き上げ慢性的な赤字体質からの脱却が狙い。約6,800人の従業員の約4分の1に当たる1,500人削減するとともに、700人近い派遣社員数も調整し、コスト削減を図る。
\ISDドゥナフェルは過去2年の累積赤字額が500億フォリントに上り、今年第3四半期の営業利益（EBITDAベース）も35億フォリントの赤字の見通し。従業員一人当たりの年間生産量は250トンで、西欧同業者の350トンに比べ生産性が著しく低い。また、固定費に占める人件費の割合も60％と高い。市場環境に左右されない収益体質を確保するには、大幅な雇用削減が不可避と判断した。
\一方、投資には引き続き積極的に取り組む。今後の投資戦略では圧延工場の生産能力を2割引き上げ、付加価値の高い製品を増やす計画だ。（1HUF＝0.44JPY）
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