ハンガリーの金融最大手OTP銀行が15日発表した2013年第2四半期の最終利益(調整済み、国際会計基準、未監査ベース)は523億フォリント(2億3,200万米ドル)となり、前年同期から41%増加した。収入拡大に加えて、法人税の納税額が大幅に低下したことで、市場の予想を上回る増益となった。
\手数料収入が13%増加し、総収入は6%増の2,199億フォリントに達した。営業経費は10%増の1,057億フォリント、営業利益は2%増の1,142億フォリント、税引き前利益は582億フォリントだった。銀行税の納税額は前年同期の411億フォリントから406億フォリントに低下した。
\第2四半期の融資事業は好調に推移した。しかし、ロシア事業の不良債権がなかなか減らず、新規融資も縮小する見通しで、グループ全体として今後も好調が維持できるかどうかは不透明だ。
\OTP銀は本国ハンガリーにおける税負担急増や長引く景気停滞で、国外事業への依存が高まっている。第2四半期はロシアとウクライナでの事業が不振で、連結利益における国外事業の比率は第1四半期の45%から第2四半期は24%に縮小した。
\ \■上半期も15%増益
\ \2013年上半期の最終利益は931億フォリントで前年同期を15%上回った。総収入は4%増の4,328億フォリント、営業利益は1%増の2,267億フォリント、税引き前利益は1,163億フォリントだった。
\(1HUF=0.44JPY)
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