2013/8/21

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコの鉄道民営化、大手企業が高い関心

この記事の要約

トルコ政府が実施を予定している鉄道事業の民営化に、大手企業が高い関心を寄せている。目覚ましい経済成長を遂げる同国の鉄道事業で確実な収益が見込めるためで、ドイツ鉄道、SNCF、タレス、タリス、三菱、現代ロテムなどが、同市場 […]

トルコ政府が実施を予定している鉄道事業の民営化に、大手企業が高い関心を寄せている。目覚ましい経済成長を遂げる同国の鉄道事業で確実な収益が見込めるためで、ドイツ鉄道、SNCF、タレス、タリス、三菱、現代ロテムなどが、同市場への進出を検討しているもよう。

\

トルコは長年にわたり国が独占してきた鉄道事業を民間に開放するため、製造から運営に至る幅広い業務について、国外企業の参入を受け入れる準備をしている。

\

当該プロジェクトでは貨物部門が先行して開放される予定で、早ければ2014年にも民営化が実現する見通し。一方、旅客部門に民間が製造、運営する列車が導入されるのは、2018年以降となる見通しだ。

\

ドイツ鉄道の広報担当者であるシュパナッス氏は「われわれは参入の機会を見極めるとともに同市場の最新の動向を注視していく」とコメント。イスタンブールの近郊鉄道網のサプライヤーである韓国の現代ロテムと日本の三菱も同市場への参入に意欲をみせる。さらに、欧州ではフランスのタレスとSNCF、ドイツ・フランス・ベルギーで鉄道事業を展開するタリスが高い関心を示しているという。

\

トルコの鉄道網には今後10年にわたり大規模な投資が行われる見通しで、現在1万2,000kmの鉄道網は2倍以上の2万6,000kmに延長される予定。高速鉄道網も総延長約1万kmに拡大することが見込まれている。

\