2013/8/21

ロシア

eコマース市場、成長に期待

この記事の要約

ロシアの電子商取引(eコマース)市場の規模は2012年に120億米ドルとなり、小売売上全体に占める割合(EC化率)小売市場全体の1.9%を占めたことが、米金融大手モルガン・スタンレーの調べでこのほど明らかになった。\ ロ […]

ロシアの電子商取引(eコマース)市場の規模は2012年に120億米ドルとなり、小売売上全体に占める割合(EC化率)小売市場全体の1.9%を占めたことが、米金融大手モルガン・スタンレーの調べでこのほど明らかになった。

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ロシアのEC化率は、米国と英国の約10%を大きく下回り、主要新興国(BRICs)の中でも中国とブランジルの約5%に比べ遅れをとっている。モルガン・スタンレーによると、ロシアでは高速インターネット回線と銀行カードの普及拡大がeコマースの成長を後押しする一方で、物流体制の貧弱さや中間所得者層がまだ少ないこと、オンライン決済の普及が進んでいないことがeコマースの拡大を阻む要因となっている。とは言うもののロシアは今後最もeコマース市場の成長が期待される国のひとつであり、モルガン・スタンレーでは2020年までにEC化率は7%、市場規模は最大で720億ドルに拡大すると予測している。

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モスクワとサンクトペテルブルクはロシアの全人口に占める割合は15%だが、eコマース利用の6割が集中している。これらの都市では高速インターネット回線が普及しており、平均所得が高く物流インフラが整っていることが理由としてあげられる。

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オンラインショッピングを利用者の64%を平均世帯収入が3万ドルの18から36才の女性が占めている。オンラインショッピングをする理由として「価格の安さ」をあげたのは全体の47%、「時間の節約」は36%、「便利だから」は33%だった。過去2年間にネットショッピングを始めた人は48%、過去1年間に何らかの買い物をした人は63%だった。過去1年間に買い物をしなかった人のうち54%が、「購入前に品物を実際に確認したい」と述べている。

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