2013/8/28

ポーランド

エティハド航空、ポーランド国営LOTへの資本参加に意欲

この記事の要約

アラブ首長国連合の国営エティハド航空が、経営難に陥っているポーランド国営LOT航空への出資に意欲を示しているもようだ。航空業界誌『エヴィエーション・ウィーク』が関係者の情報として伝えたところによると、出資交渉はかなり進展 […]

アラブ首長国連合の国営エティハド航空が、経営難に陥っているポーランド国営LOT航空への出資に意欲を示しているもようだ。航空業界誌『エヴィエーション・ウィーク』が関係者の情報として伝えたところによると、出資交渉はかなり進展しており、数カ月以内に交渉がまとまる見通しだ。両社とも同誌の報道へのコメントを拒否している。

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エティハド航空は2003年に運行を開始し、世界84都市に向け週1,000便以上を就航する。他の航空会社への資本参加に積極的で、欧州では11年に独エア・ベルリン(出資比率29%)、12年にアイルランドのエア・リンガス(約3%)、今年8月にセルビアのJAT航空(49%)に出資した。ネットワークの拡大によりコードシェアリングや共同調達などを活用するとともに、運行計画の最適化を図る戦略だ。

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ポーランド政府はこれまで何度もLOT航空の民営化を試みたがいずれも失敗に終わっている。同社は雇用削減や資産売却などによる経営再建に取り組むが、存続は公的資金に依存している。昨年12月に4億ズロチの支援を得たが、9月には3億8,100万ズロチの追加支援を申請する予定だ。(2012年12月19日号『LOTポーランド航空、政府に10億ズロチ支援要請へ』、2013年8月7日号『エティハド航空、セルビアJAT航空に資本参加』参照)

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