2013/8/28

ポーランド

太陽光発電、普及拡大へ

この記事の要約

ポーランドでは太陽光発電の普及が次第に本格化している。再生可能エネルギー研究所(IEO)によると、今年末までに国内の太陽光発電の設置容量は24メガワット(MW)と、昨年末時点の3.6MWから大幅に拡大する見通しだ。\ ポ […]

ポーランドでは太陽光発電の普及が次第に本格化している。再生可能エネルギー研究所(IEO)によると、今年末までに国内の太陽光発電の設置容量は24メガワット(MW)と、昨年末時点の3.6MWから大幅に拡大する見通しだ。

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ポーランドでは今後、多くの太陽光発電施設の建設が予定されているが、中でも最大のプロジェクトは、再生可能エネルギー事業を手がけるアンバー・エネルジアが北東部ポドラシェ県で計画しているポドラシェ・ソーラーパークだ。このプロジェクトは25ヘクタールの敷地に太陽光発電設備を設置するというもので、設置容量は20MW。建設は独エネルパルクが担当し、2015年中頃の稼働開始を予定している。このほか、SIパワーはクレシュチュフとウッジの合計50ヘクタールの敷地に太陽光発電設備の建設を計画している。

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ポーランドはソーラーモジュール・ソーラーパネルの9割を輸入に頼っており、その大半を中国製品が占める。安価な中国製品の流入でソーラーパネルの価格は下落が続いており、12年は単結晶パネルは25%、多結晶パネルは38%それぞれ価格が下落した。国内では現在14のメーカーがPVモジュールを生産しており、このうち6割は創業から5年以内の新しい企業で、従業員20人以下の小規模事業者が大半を占めている。

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ポーランド政府は20年までに最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギーの比率を現在の11%から15%に引き上げることを目標に掲げている。グリーン証書制度の改定や小規模発電業者への固定買取価格制度の導入などを盛り込んだ新エネルギー法の策定を進め、再生可能エネルギー普及を後押ししようとしている。

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