トルコ中央銀行は20日に開いた金融政策決定会合で、上限金利である翌日物貸出金利を0.5%引き上げ7.75%とすることを決めた。同金利の引き上げは2カ月連続。市場では金利据え置きとの見方が優勢で、今回の決定はサプライズとなった。主要政策金利である1週間物レポレートは4.5%に、下限金利である翌日物借入金利も3.5%にそれぞれ据え置いた。
\トルコではエルドアン政権に対する反政府デモを背景とした政治リスクの高まりや米量的緩和の早期縮小観測を受けたドル高によってリラ安が急速に進行。中銀はリラ防衛とインフレ抑制に向け先月、2011年10月以来の利上げに踏み切った。今回の決定について中銀は声明で、8月からインフレ圧力は緩和すると見込むものの、目標水準を上回るインフレ指標が示唆する悪影響を
\抑えるため、金融引き締めを強化すべきと判断したと説明。物価見通しが中期目標に沿った水準に落ち着くまでは、金融政策について警戒的なスタンスを堅持する方針を示し、「必要に応じて追加の金融引き締めを実施する」と述べた。
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