ルーマニアとモルドバを結ぶガスパイプラインの建設が8月27日、モルドバ側で着工した。モルドバは国内で消費する天然ガスをロシアからの輸入に頼っており、新たな調達ルートを確保することで、ロシアへのガス依存低下につなげたい考えだ。また、黒海沿岸のガス開発に取り組むルーマニアは輸出増に期待をかける。
\ガスパイプラインはルーマニア北東部のヤシとモルドバの国境の町ウンゲニを結び、全長は43km。年間輸送能力は15億立方メートルで、稼働当初は5億立法メートルの輸送量を見込む。プロジェクト総工費は2,800万ユーロで、このうち700万ユーロをEUからの助成金で賄うほか、ルーマニア政府が900万ユーロを拠出する。
\モルドバ側の工事区間は11kmで、ルーマニアの企業連合が665万ユーロで工事を受注した。
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