2013/9/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

アルダ川水力発電所、来年着工へ

この記事の要約

ブルガリアのアルダ川流域の水力発電所「ゴルナ・アルダ」の建設が2014年半ばにもはじまる見通しだ。完成は3~5年半後の予定。現地通信社Noviniteが8月27日、建設予定地がある南部カルジャリ州のニコロフ知事の話として […]

ブルガリアのアルダ川流域の水力発電所「ゴルナ・アルダ」の建設が2014年半ばにもはじまる見通しだ。完成は3~5年半後の予定。現地通信社Noviniteが8月27日、建設予定地がある南部カルジャリ州のニコロフ知事の話として報じた。

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ゴルナ・アルダ水力発電所はオーストリアの電力会社EVNと国営電力NEKの合弁事業で、出資比率はEVNが70%、NEKが30%。年間発電能力は160メガワットで、投資総額は約5億ユーロの予定だ。

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同プロジェクトは再生可能エネルギーの比率向上を目指すブルガリアにとって重要な投資案件だが、着工は大幅に遅れている。水力発電所建設をめぐってはNEKとトルコの建設大手チェイラン(Ceylan)は1999年、トルコへの電力供給を目的に合弁事業を立ち上げたものの、投資方針の違いやチェイランの経営状況悪化によりプロジェクトはほぼ10年間、凍結状態が続いた。11年になってチェイランの出資分をEVNと墺建設大手アルピネ・バウが買収したが、アルピネが経営破たんし計画がさらに滞っていた。

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