2013/9/4

CIS諸国

ウクライナ、輸入医薬品規制を厳格化

この記事の要約

ウクライナの医薬品市場の規模は2012年に前年比15%増の342億フリブナ(33億3,000万ユーロ)に拡大した。薬局の医薬品販売は数量ベースでは5.5%の増加だったが、金額ベースでは医薬品価格の上昇により17.4%増加 […]

ウクライナの医薬品市場の規模は2012年に前年比15%増の342億フリブナ(33億3,000万ユーロ)に拡大した。薬局の医薬品販売は数量ベースでは5.5%の増加だったが、金額ベースでは医薬品価格の上昇により17.4%増加した。

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ウクライナの医薬品市場では、国産医薬品が数量ベースで65%を占めている。ただ、ウクライナの製薬会社は安価な後発医薬品(ジェネリック)の生産に集中しているため、金額ベースのシェアは輸入医薬品が69%となっている。こうした現状を受け、ウクライナ政府は医薬品の輸入代替政策を推進しており、3月からは医薬品の輸入業者に対して国家医薬品局から免許の交付を受けることを義務付けた。これにより国家医薬品局に登録されている医薬品1万3,250種のうち、輸入医薬品は9,347種と、昨年末時点と比べ600種少なくなっている。また、1月から輸入医薬品に医薬品等の製造品質管理基準(GMP)の遵守を義務付けており、これにより、GMP基準に対応していないインドやロシアの一部の製薬会社がウクライナ市場から締め出される結果となっている。

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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