ハンガリー経済研究所(GKI)とエルステ銀行が9月25日発表した13年9月のハンガリー景況感指数(総合)はマイナス11.6となり、前月のマイナス14.3から2.7ポイント上昇した。改善は2カ月連続。2011年4月(マイナス9.1)以降で最高の水準に達した。
\総合指数を構成する企業指数はマイナス6.3からマイナス4.8に、消費者指数もマイナス36.9からマイナス31.0にそれぞれ改善した。企業の期待指数はサービス業を除く全業種で上昇している。
\企業指数の内訳をみると、製造業は輸出で悲観的な見方が増加したものの、現状判断、製品在庫、今後の見通しで楽観的な見方が増加。また、建設業は改善が続いているものの、景況感の水準は依然として全業種の中で最も低い。流通業は現状判断と製品在庫が小幅上昇にとどまったが、今後の見通しが大きく改善した。サービス業は今後の売上見通しと経済全体の展望で悲観的な見方が増加したことが響き、前月より指数が低下した。
\消費者指数では貯蓄に余裕があると考える人が前月に比べて大きく増加したほか、今後12カ月の家計見通しもやや改善。耐久財の購入意欲もわずかに上向いた。
\ハンガリー景況感調査は欧州連合(EU)の手法にならって製造、流通、建設、サービスの各業界と消費者を対象にGKIとエルステ銀が毎月実施している。総合指数は消費者指数と企業指数の加重平均で表わされる。
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