2013/11/6

チェコ・スロバキア

スロバキア初のアウトレットモールがオープン

この記事の要約

トルナバ県ヴォデラディの近郊で10月30日、スロバキア初のアウトレットモールがオープンした。長い営業時間や高速道路に近い地の利を武器に、これまでオーストリアのアウトレットセンターへ出かけていたスロバキア人や、国外からの保 […]

トルナバ県ヴォデラディの近郊で10月30日、スロバキア初のアウトレットモールがオープンした。長い営業時間や高速道路に近い地の利を武器に、これまでオーストリアのアウトレットセンターへ出かけていたスロバキア人や、国外からの保養客などの利用を見込む。

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今回オープンしたのは、ワン・ファッション・アウトレット(OFO)・ヴォデラティ。ブラチスラバとトルナバを結ぶ高速D1号線沿いにあり、ブラチスラバからの距離はおよそ50キロメートルだ。距離的には墺パーンドルフのアウトレットセンターとあまり変わりがないが、ブラチスラバの東に位置するため、スロバキア中部・東部に住む消費者にとっては足を伸ばしやすくなるとみられる。

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開発元のリアリズ(Realiz)によると、今回オープンしたのは第一期プロジェクト分で、総売り場面積は1万5,000平方メートル。合計70店舗のうち75%で借り手が決まっているという。テナントにはナイキ、アディダス、ベネトン、リーバイスなどのブランドが名を連ねる。

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第二期工事は、テナント契約の締結状況をみて開始するかどうかを決定する。現在の計画では2015年の春か秋に完了する予定だ。第三期プロジェクトまで実行されれば、売り場面積は3万5,500平方メートル、店舗数は130店に拡大する見通し。総投資額は6,500万ユーロで、このうち第一期分が3,000万ユーロを占めた。

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懸念材料としては、近くにイタリアブランドに特化したアウトレットセンターの建設が計画されていることがある。また、値下げ品とはいえ、一般のスロバキア人にとっては高価であること、ブランドに慣れている層にとっては高級ブランドが入居していないことが弱点になる可能性も指摘されている。

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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