2013/11/6

CIS諸国

ウクライナの新車販売伸び悩み、景気減速反映し

この記事の要約

ウクライナ自動車工業会(ウクルアフトプロム)がまとめた2013年9月の新車販売台数は2万333台で、前年同月から0.6%増加した。9月1日から自動車リサイクル税が導入された影響で、前月比では8.4%のマイナスとなった。1 […]

ウクライナ自動車工業会(ウクルアフトプロム)がまとめた2013年9月の新車販売台数は2万333台で、前年同月から0.6%増加した。9月1日から自動車リサイクル税が導入された影響で、前月比では8.4%のマイナスとなった。1-9月の累計販売台数は前年同期比3.2%減の16万6,013台だった。業界関係者の間では、今年の新車販売台数は昨年を下回るとの見方が有力だ。

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自動車市場が伸び悩んでいる背景にはウクライナ経済の減速がある。世界銀行は10月、同国の経済成長率見通しを1%から0%に下方修正した。ただ、大手コンサルティング会社デロイトによると、同国では乗用車の平均車齢が18.5年と高く、買い替え需要が期待できる。また、可処分所得の増加や自動車普及率の低さ、リース需要の拡大などを考え合わせると、自動車市場は今後、大きな成長が見込めるという。

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ウクライナの自動車市場では輸入車が圧倒的な比率を占める。2012年の新車販売台数は前年比14.5%増の23万7,602台。新規登録ベースでみた輸入車は20万4,957台で、輸入総額は32億4,700万ドルだった。国内自動車メーカーの生産台数が輸入車に押されて減少し続けていることを受け、ウクライナ政府は4月、自動車の輸入にかかる関税を引き上げた。

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