2013/11/27

ハンガリー

ハンガリー景況感が改善、2011年3月以来で最高に

この記事の要約

ハンガリー経済研究所(GKI)と墺エルステ銀行が24日発表した11月のハンガリー景況感総合指数は前月を3.2ポイント上回るマイナス6.1となり、2011年3月以来の高水準まで持ち直した。\ 企業景況感指数は前月から2.1 […]

ハンガリー経済研究所(GKI)と墺エルステ銀行が24日発表した11月のハンガリー景況感総合指数は前月を3.2ポイント上回るマイナス6.1となり、2011年3月以来の高水準まで持ち直した。

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企業景況感指数は前月から2.1ポイント増加し、11年5月以来最高のマイナス0.1を記録した。消費者景況感も6.1ポイントの大きな改善を示し、マイナス23.3となった。これも10年12月以来の最高値だ。

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業種別にみると、製造業は順調に改善。景気拡大を見込む企業が縮小を見込む企業を久しぶりに上回った。景況感指数を構成する生産見通し、製品在庫など、ほぼすべてで楽観的な見方が増えた。一方、国外受注で前月を下回ったほか、雇用と価格引き上げ、ハンガリー経済の見通しについてはいずれも前月と変わりがなかった。来年の投資は今年と同じ水準で、主に老朽設備の更新が予定されている。

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建設業の景況感は年初以来の上昇傾向が一旦ストップし、足踏み状態となった。過去3カ月の業況が改善した一方、受注は縮小した。雇用意欲と経済見通しはともに上昇した。価格についてはデフレ圧力が強まっている。

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過去4カ月上向きが続いていた流通業も伸び悩んだ。受注見通し、雇用意欲が改善した一方、現況判断は前月と変わらなかった。また、経済見通しはやや悲観的になっている。値上げを予定する企業が増えているが、上げ幅はこれまでと同じ水準にとどまっている。

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サービス業の景況感は前月と変化がなかった。事業環境判断と売り上げ見通しは改善したものの、雇用意欲はやや減退、値上げ見通しは前月並みだった。経済見通しはやや改善した。

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消費者景況感では、失業の不安が大幅に減少し、家計が今後改善するとみる人が急速に増えた。また、高額の耐久消費財を購入できると考える人も大幅に増加した。貯蓄する余裕があるかについては、前月よりもやや楽観的となった。ハンガリー経済についても改善を見込む人が増えている。インフレ期待は前月と同じだった。

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